自宅にあるもので作れる低温調理のやり方について調べてみる。

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自宅で低温調理をするのに専用の器具が必要だと思っていませんか。

専用の器具があれば簡単に低温調理が出来ますが、とりあえずやってみたいと思った時に1万円以上の道具を購入するのはハードルが高いと思います。

そこでこの記事では自宅にあるものを使って出来るだけ、出費を抑えて簡単に低温調理ができるやり方を調べてみました。

※低温調理は食中毒の危険性があるので安全に調理するための知識が必要です。安全に調理する方法は下記の記事に書きました。

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低温調理のやり方

低温調理のやり方は様々ありますが家庭で簡単にできるやり方は湯煎を使うやり方です。ここでは湯煎のやり方を基本に説明します。

まずはじめに準備として必要に応じて食材を味付け、下処理をして密封できる袋などに食材を入れ空気を抜く必要があります。空気を抜かないと加熱ムラができるため、加熱不足が起こりやすくなります。袋はジッパー付きの厚手のものが使いやすいですがスーパーでロール状になっている薄い透明の袋でも問題はありません。

袋から空気を抜くには真空パック機で真空にしていきますが機械がなくても空気を抜くやり方はあります。食材を入れてから手で空気を出来るだけ押し出して抜いてから、フィルムの口を上にして水に入れます。水圧でフィルムが食材にピッタリつくので気泡があれば中に水が入らないように再度手で押し出しフイルムの口から中の空気を出していきます。水圧を利用して空気を抜けば機械がなくとも真空に近い状態に空気が抜けます。

準備ができたら食材をお湯に入れが過熱します。温度は60℃前後の好みの温度に長時間保つ必要があります。この時食材はお湯に完全に浸かるようにしないと加熱不良になります。食材をつけるお湯は多ければ多いほど温度が下がりにくくなり手間や加熱不良が少なくなるためできるだけ大きな容器を使いましょう。

低温調理の詳しい方法は下記の記事に書きました。

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自宅にあるもので作れる低温調理のやり方

比較的自宅にあるものや低価格、手に入りやすいものを使って低温調理をする方法を調べました。

どこの家庭でもあるので一番やりやすいと思います。

・必要なもの

  • 保温性が高くなるべく蓋のある鍋(厚めのステンレス鍋、鋳物ホーロー鍋は保温性が高い)
  • 温度計(調理用のもの)
  • お湯を混ぜるためのへらなど(おたまでもいい)
  • コンロ(鍋の湯を沸かせるもの)
  • ふきんなど(上げ底にしたいのでザルでもいい)

・やり方

鍋に食材を入れても溢れない程度に目一杯水を入れ火にかける。食材が鍋の底に触れて温度が上がりすぎないようにするため折りたたんだふきん底に沈めておく。へらで水を混ぜながら温度計で水温を測り目標の温度になったら食材を入れ、温度を見ながら必要な時間まで加熱する。保温性の高い鍋であれば食材を入れてから温度が安定すれば加熱はやめて蓋をすればほとんど手を加えなくても作ることができる。

・良いこと

温度計を買うくらいでとにかく安く出来る。

加熱が強く出来るので大きな鍋があれば多い量を作ることができる。

・悪いこと

加熱時間の間、温度をみながら一定の温度になるように調節しなければならない。

調理時に温度ムラができないように気をつけなければならない。

IH調理器

鍋の熱源をIH調理器に変えたやり方。ガス火よりも加熱が強いため温度の調節もしやすく、うまくいけば温度調節を機械に任せきりにできます。IH調理器を持っている場合は鍋と同様に温度計のみの購入で安くできます。

・必要なもの

  • 保温性が高くなるべく蓋のあるIH対応の鍋(厚めのステンレス鍋、鋳物ホーロー鍋は保温性が高い)
  • 温度計(調理用のもの)
  • お湯を混ぜるためのへらなど(おたまでもいい)
  • 温度設定のあるIH調理器
  • ふきんなど(上げ底にしたいのでザルでもいい)

・やり方

鍋のやり方と同じです。

鍋に食材を入れても溢れない程度に目一杯水を入れ火にかける。食材が鍋の底に触れて温度が上がりすぎないようにするため折りたたんだふきん底に沈めておく。へらで水を混ぜながら温度計で水温を測り目標の温度になったら食材を入れ、温度を見ながら必要な時間まで加熱する。保温性の高い鍋であれば食材を入れてから温度が安定すれば加熱はやめて蓋をすればほとんど手を加えなくても作ることができる。

IH調理器の機能によっては温度調整で丁度いい温度を保てる可能性があります。

・良いこと

IH調理器が細かく温度調整できれば、あまり手を加えなくていい。

加熱が強く出来るので大きな鍋があれば多い量を作ることができる。

・悪いこと

温度調整ができない場合はガスコンロとほぼ変わらない。

IH調理器の性能により温度調整が違うため、機種によってはうまく温度調整ができないことがある。

発泡スチロール

安価な発砲スチロール箱を使うためコストがかかりにくく、保温性が高いため温度が安定してあまり手間がかからない。

・必要なもの

  • 厚めの発泡スチロール箱(10リットル程度の容量があると温度が安定しやすい)
  • 温度計(調理用のもの)
  • 湯を沸かすためのもの(コンロとやかんなど)
  • お湯を混ぜるためのへらなど(おたまでもいい)

・やり方

発泡スチロールの耐熱温度は約80℃のため先に十分な水を入れ、温度計で温度を見ながらへらで混ぜながら少しずつお湯を足していく。目標の温度になったら食材を入れる。蓋があれば蓋をして冷めにくいように暖かいところに置いておく。少しずつ冷めていくので時折温度を確かめながら目標の温度になるようにお湯を足し混ぜる。

・良いこと

発泡スチロール箱は値段が安く、スーパーなどで無料で手に入ることもある。

保温性が高いため、目標の温度を保ちやすい。

・悪いこと

収納性悪いため場所を取り、家族から邪魔扱いされる。

発泡スチロールが破損する可能性がある。(耐熱は約80℃まで、熱いお湯を入れると溶けて破損するたため注意する。)

発泡スチロール箱(中)TI-220-2(幅40×奥行33×高さ26cm) フタ付き
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クーラーボックス

発泡スチロールよりも保温性が高く、キャンプ用に自宅にある場合も多い。

・必要なもの

  • クーラーボックス(5,000円〜高級なものほど保温性が高い)
  • 温度計(調理用のもの)
  • 湯を沸かすためのもの(コンロとやかんなど)
  • お湯を混ぜるためのへらなど(おたまでもいい)

・やり方

破損防止のためクーラーボックスに十分な水を入れ、温度計で温度を見ながらへらで混ぜながら少しずつお湯を足していく。目標の温度になったら食材を入れる。蓋をして冷めにくいように暖かいところに置いておく。少しずつ冷めていくので時折温度を確かめながら目標の温度になるようにお湯を足し混ぜる。

・良いこと

発泡スチロールより保温性が高い。(商品の精度による)

発泡スチロール箱よりは持ち運びが容易なため、移動がしやすい。

もともと家にある可能性が比較的高い。

・悪いこと

購入する場合は発泡スチロールより値段が高い。

価格が安いものは保温性が低いため発泡スチロールとあまり変わらないこともある。

炊飯器

炊飯器の共通機能である保温がどのメーカーでも70℃程度に設定されているため、保温機能を使って低温調理ができます。

メーカー、商品より保温の温度は異なるので、釜に水を張って保温をして温度を測る必要があります。

・必要なもの

  • 保温機能のある炊飯器
  • ふきんなど(上げ底にしたいのでザルでもいい)

・やり方

事前に釜に水を張って保温ボタンを押して温度を測る。温度は変更できないため食材によっては低温調理ができないこともあります。

炊飯器に水かお湯を入れ、食材が鍋の底に触れて温度が上がりすぎないようにするため折りたたんだふきん底に沈めておく。保温ボタンを押し温度が安定したら食材を入れる。

保温の温度が目標の温度と同じであり、食材が汁気で満たされていれば湯煎ではなく直接釜に食材を入れて低温調理をすることもできます。

・良いこと

自宅にあることが多いため始めやすい。

温度が安定しているので一度うまくできれば簡単に安定した調理ができる。

・悪いこと

商品の性能により保温の温度は異なり、調整ができない。(狙った温度にはできない)

あまり量が入らない。(入れすぎると加熱不良になる。)

ヨーグルトメーカー

温度調節ができて最高温度が60℃以上の機種であれば低温調理ができます。

・必要なもの

  • ヨーグルトメーカー(温度調節ができるもの。最高温度が65℃以上になっているものであれば使用できる食材が多くなります。)

・やり方

牛乳パック式のヨーグルトメーカーは内部が防水ではないため牛乳パックに水またはお湯を入れ、温度を設定したら電源を入れる。温度が安定したら食材をいれる。

(容量が少ないため、食材を少なめにしないと加熱不良が起こります。)

・良いこと

比較的温度が安定している。

炊飯器よりも温度調整ができるため低温調理が成功しやすい。

本来の使い方をすれば、料理の幅が増える。(ヨーグルト、甘酒など)

・悪いこと

家庭にはあまりないため購入コストがかかる。(3,000円程度から)

牛乳パック式は容量が少ないため、食材があまり入らない。(水と食材合計で1000lm、食材は300g程度)

牛乳パック式ではいものは価格が高い

機種によっては加熱が弱く温度が下がりやすい。

 

下記に紹介しているヨーグルトメーカーは全て最高温度が65℃以上です。

他にもオーブントースターやオーブンレンジも調べましたが家庭用のものは設定温度が80℃以上になっているため低温調理には向いていませんでした。業務用のスチームコンベクションオーブンであれば温度設定の幅が広く60℃の低温調理が可能です。

まとめ

自宅にあるもので作れる低温調理のやり方を調べてみました。

どうしても温度計は必須になってしまいますが温度計さえあれば自宅にある様々なもので低温調理ができます。

もし低温調理を試してみるのであれば手間がかからず簡単にできる炊飯器が始めやすいと思います。

自宅にあるものでも簡単に低温調理ができますが、食中毒に気をつけて安全に調理をおこなってください。

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