普段使っているプロパンガスや都市ガス、LPガスの違いとは?

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調理をするときには必要なガスですが、その種類と違いがわからなかったので調べてみました。

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ガスの種類

調理に使うガスはプロパンガスと都市ガスとLPガスがあります。

都市ガス

メタンを主成分として天然ガスから作られ、海外から液化天然ガスを輸入して作られています。成分はガス会社によって変わらずメタン90%、エタン6%、プロパン3%でできています。地下に埋められたガス菅を通り各家庭に送られるため、人口の多い都市部などの限られた地域でのみ使われます。

LPガス

プロパンとブタンを主成分とした液化石油ガスのことで料理に使われるものはプロパンを80%含んでいるため日本ではLPガスのことを一般的にプロパンガスと呼ぶようになりました。そのためLPガスとプロパンガスは同じものです。

LPガスはヘアスプレー、ライター、ガスバーナーなどの携帯性のあるガス器具にも使われますがライターなどはプロパンよりもブタンが多いなどの用途に分けて成分に異なります。

プロパンガス

プロパンとブタンを主成分とした液化石油ガスで、プロパンを80%含んだものが調理に使われています。大きなネズミ色のボンベに入っているため全国どこでも使うことができます。

ガスの特性

都市ガスとプロパンガスには特性があります。その特性の違いがあるためそれぞれ専用のガス器具を使わなければいけません。またどちらのガスも無臭ですが安全のためいわゆるガスの臭いを後からつけるように法律で決められています。

都市ガス

空気より軽くガス漏れなどが起きた時には天井に貯まります。輸入時は液体にして体積を600分の1にして輸送コストを減らしているが液化するには-162℃まで温度を下げないとならないため家庭に供給するときには基本的に気体で存在しガス菅を通して送るためガス菅があるところでしか使用はできない。

プロパンガス

空気より1.5倍ほど重くガス漏れなどが起きた時には床に貯まります。しかし水よりは軽いためボンベのままでは水に浮くことができます。都市ガスと違い-42℃以下にするかある一定の圧力を加えるだけで簡単に液化(体積250分の1)するためボンベに詰めて液状のまま各家庭に設置されます。ボンベ内では液状ですが使う時にはボンベの外に出すと圧力がなくなり自然と気体に戻り、そのまま使用しています。

プロパンガスは火力が強いため高い温度を必要とする金属溶接や火葬施設などはプロパンガスを使用しているところが多い。

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ガスの違い

都市ガス

条件にもよりますがプロパンガスよりも価格が半分程度と安い

ガス菅を通っているのでボンベの交換がない

プロパンガス

同じ量のガスを使った時の熱量が都市ガスの2.2倍ある(火力が高い)

ボンベなので全国どこでも使用ができる。

ボンベのため災害時などでの復旧が早い

まとめ

都市ガスはプロパンガスの半額程度ですがプロパンガスは熱量が2.2倍あるのでお湯を沸かすとしたら使うガスの値段はそれほど違わないのではないかと思います。都市ガスはガス菅が通っていなければ使えないため選択肢にならないこともありますが、もし選べるのであればプロパンガスも利点はあるので検討してみてもいいと思います。

ただし一般家庭では設置場所が必要なためよく考えて選んでみてください。

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