まな板の選び方、素材や特性、サイズについて調べてみた。

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普段からなんとなく使っているまな板ですが売り場に行けば沢山の週類があります。そんなときなにを買ったらいいか参考になるように調べました。

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形状

まな板の形状は主に丸型と長方形があり、日本でははるか昔から長方形が使われ一般的になっている。他の国では丸型が一般的なところもある。

形状の利点

丸型の利点は食材を切った後まな板ごと回転させて空いたスペースですぐに次の食材が切れるところで、丸型に慣れている人は長方形よりも使いやすいと言います。

長方形の利点は作業スペースが広く取れるところです。キッチンの形状から長方形だと無駄なくスペースが生かせます。

素材

材料には様々な種類の木材、プラスチック系が主に使われるが竹やガラスなども使われることがあります。

まな板に適した素材の条件は

  1. 包丁を傷めない程度の適度な固さがある
  2. 傷がつきにくい
  3. 菌が繁殖しにくい
  4. 食材が滑らない
  5. 反りなどの狂いが少ない
  6. 素材自体ににおいがない
  7. 水切れが良い
  8. などがあり、すべての条件を満たしている素材は少なく、ひのきや合成ゴムなどがこれにあたります。(価格は最も高い。)

木材

まな板に使われる木材は多数あります。人に有害な物質が含まれていないことが条件されています。

ひのき、イチョウ、ヤナギ、キリ、ヒバ、ホオ、トチ、カツラ、モミ、トドマツ、ハン、エノキ、コブシ、ツガなどが主に昔から日本で使われています。

外国でカッティングボードとして使われたり、日本に輸入されまな板に使用されている木材はカシ、けやき、サクラ、カエデ、ナラ、スズカケ、スプルースですが共に赤字の木材は現在使用率の高い木材です。特にひのきは日本ではまな板の最高級とされブランド化される素材です。

木材の特徴としては木材本体が持っている抗菌作用があるため菌が繁殖しにくく、適度な固さの木材が使用されていることから包丁あたりがよく、刃こぼれしにくいことです。また傷がついたところは多少復元するため傷ができにくく、汚れれば削って新しくできるため大事に手入れをすれば何十年も使用することができます。

木製の形状

木製のまな板は木材からそのまま切り出した1枚板と何枚かの板を接着した合わせ板があります。1枚板はそのまま木材から切り出しているため壊れにくく手入れがしやすい、合わせ板は長く使用していると木材の収縮の違いにより割れが起きたりすることがあるが価格は1枚板の半額程度で買える。

また1枚板は柾目(まさめ)と板目(いため)があり、柾目は木目が平行であるもので板目は木目が平行でないもの。柾目のほうが木目が細かく入っているため品質が良く価格も高い。

プラスチック系

プラスチック系にはポリエチレン、ポリプロピレン、合成ゴム、メラミン、シリコンがありメラミンとシリコンは比較的最近の素材です。プラスチック系は木材と違い個体差がないため価格が安定していて品質が一定な特徴がある。また塩素消毒ができるため衛生的に良いとされている。

木材の特性

ひのき

刃あたりがとても柔らかく、水に強く、耐久性が高い。防臭抗菌作用があり、ヒノキ独特の香りがある。

イチョウ

刃あたりがよく、弾力があり表面に傷が付きにくい。油分があるため、水はけがよく汚れにくく乾くのが早い。防臭抗菌作用があり木目の差が少ない性質で、反りやゆがみが出にくいのが特徴です。

ヤナギ

柔らかく弾力性がある刃あたりがよく、表面に傷が付きにくい

ホオ

弾力があり固さが均一で表面に傷が付きにくい水はけも良い

キリ

柔らかく刃あたりがよく、表面に傷が付きにくい。水はけが良く乾きが早いため菌の繁殖を防いでくれる。とても軽く洗ったりするのは楽だが魚などまな板に押さえて切る作業では安定感に欠ける。

ヒバ

雑菌やカビ、ダニなどの繁殖を抑える成分が含まれている。耐水性、消臭性能もある。

スプルース

柾目が取りやすく品質の良いまな板が安価で作ることができる。刃あたりも良い。

プラスチック系の特性

ポリエチレン

カビの発生や繁殖が抑えられ、漂白剤を使用して殺菌が出来る。加工の自由度が高くデザインもたくさんあり軽く価格も安い。ただし表面が固く、表面に傷が付きやすく、包丁も傷みやすく、食材が切りにくい。また食材やまな板自体が滑りやすく、食材の色移りが起きることがある。まな板が薄いと反りが起こりやすく、耐熱温度も100℃以下のものが多い。

合成ゴム

カビの発生や繁殖が抑えられ、食材の色移りが起きることがある。ポリエチレンと違い弾力性があるため木製に近い刃あたりがあり、傷を復元することができる。ゴムのため水切れがいいが重い。耐熱は100℃以上のものが多い。

シリコン

カビの発生や繁殖が抑えられ、漂白剤を使用して殺菌が出来る。加工の自由度が高くデザインもたくさんあり軽くシート状で曲げられるものが多い。弾力性あり滑りにくい。耐熱性が非常に高いため鍋敷きに使ったり、食洗機で洗うことができる。

その他素材の特性

細かい竹を接着剤で張り合わせた、合わせ板で作られている。好みにもよるがデザイン的にもよく、成長の早い竹を使うことで資源の有効活用をして環境に良いイメージがある。固い素材のため滑りやすく包丁も傷みやすい。

ガラス

傷がつきにくく細菌の発生などが抑えられる。見た目が良くデザインの凝ったものが多い。固いため滑りやすく包丁も傷みやすい。

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サイズ

サイズは平均的に長さ40〜50cm、幅25cm程度でプラスチックのものは木製のものよりも小型に作られていることが多い。

厚みは木材であれば3cm、その他の素材では1〜2cmが平均的です。木製のものは表面が劣化したら削って新しくするため厚めに作られています。

近年では単身者や核家族化などでキッチンの小型化や調理自体を簡単に済ますようになったため、まな板も小さいものが好まれ、商品も多くなっています。

価格

まな板の価格は素材とサイズで決まります。まな板としての性能が良い素材ほど価格が高くなり、サイズも大きいほどに価格が高くなります。また木製のまな板は木材からそのまま切り出した1枚板と何枚かの板を接着した合わせ板があり1枚板は合わせ板の2倍程度の値段がする。さらに1枚板は柾目板目があり、柾目のほうが板目よりも価格も高い傾向がある。

木材ではブランド化されているひのきが一番高価であり、プラスチック系では合成ゴムが一番高価。

選び方

木製でもプラスチック系でも衛生面ではほぼ同じ能力を持っています。そのため普段の使い方にあったまな板を選ぶのがいいでしょう。

木製

木製のものは適度な固さのため包丁が刃こぼれしにくい、食材を切る時滑りにくくまな板に刃が少し食い込む形になるので食材が繋がることなく切ることができます。また表面にキズがついても木材そのものの修復力と抗菌作用によりある程度キズが塞がり、菌の繁殖を防ぐことができます。表面が汚れたり、黒ずんだりした場合は削って表面を新しくすることができます。その反面価格が高くなり、サイズが大きく、(木材により)重くなるため洗いにくく、しっかりと乾かして管理しないと反ったり黒ずみができるというデメリットがあります。

木製を選ぶ場合

次のことに当てはまる数が多い場合は木製を選んでもいいと思います。

  • 食材を切る調理をよくする。
  • 毎食後すぐに洗い物をしてシンクが空になっている。
  • 値段が気にならない。
  • 包丁をいくつかの種類持っている。
  • キッチンの作業スペースが広い。
  • 大きなまな板を立てかけておける場所がある。

プラスチック系

プラスチック系のものはサイズが豊富で小さいものがあり、軽くてまな板から直接鍋に食材を入れたりする場合は楽にできる。価格が安いため傷がついたり汚れた場合は買い替えがしやすい。水分をほぼ吸わないため乾きやすく塩素系の消毒もできるためあまり管理に対して気にしなくてもいい。その代わり滑りやすいため肉魚は切りにくかったり素材自体が固いものが多いので食材の切り残しや包丁の刃こぼれも起きやすい。

プラスチック系を選ぶ場合

次のことに当てはまる数が多い場合はプラスチック系を選んでもいいと思います。

  • 値段は安いほうがいい
  • 毎食後洗わず溜めてから洗い物をする。
  • あまり調理はしない、簡単な調理しかしない。
  • キッチンの作業スペースが狭い
  • 食洗機を使って洗いたい
  • 塩素系消毒をしないと心配
  • 肉類は木製まな板では心配

まとめ

まな板にもいろいろな種類がありますが木の種類は使ってみないと使い心地はわかりにくいので判断が難しいです。木製、プラスチック系どちらも良いところと悪いところがあるので自分の生活にあったまな板を選んでみてください。

追記

悩んだ結果、合成ゴムのまな板を買いました。大きさはLサイズです。

大きさはもう少し奥行きがあると良かったのですが一般的な大きさだと思います。やはり多少重いですが切るときは安定感があり切りやすく、刃あたりもいいです。食材を乗せて移動する時は片手でも持てる重さですがこれ以上大きいと難しいかもしれません。表面に傷はつきますがあまり目立たなく乾くとある程度塞がっていました。切りやすさや衛生的にも満足がいくものですが使った後に洗うのを忘れると食材の色が移ることがあります。長持ちしそうなので総合的にいい買い物だと思います。料理を頻繁にする方ならおすすめします。
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